記録、2022年の物は書き終えているのであとは2023年まで跨いだ話になるんですけど。相手が想定できてしまう話をどう書くか、というところで悩んではいます。そも目的のひとつである「再発防止」に関してはほぼ達成してる感じなんですよね。
でもその中の1件、迷惑行為でもなく揉め事とも言えない話を、このカテゴリーで書いておくことにしました。相手方は私への謂れのない誹謗中傷に加担している事がわかっているので、かなりタチが悪いと思っています。そしてこの話を通じて、私の考える「友人」と称するに値する人間の指標についての話をしたいなと。
まずはじめに、私の「友人」の基準が非常にシビアであるという指摘がそこそこあります。(それでも有り難い事にたくさんの友人に恵まれてはいます) じゃあ何故シビアなのかというと、ある程度の能力や技術があるジャンルに関しては「利用」される事が非常に多いからです。まあ何か頼まれたら大体の事は無難にこなすので、気軽に作業を依頼され、対価が必要ないと判断され、人として蔑ろにされるんですよね。どうやら何事もサクッと作業しているように見えるらしいんですよね、そんなはずは無いんですけど。
その自衛として、友人と呼べる人はきちんと選んでいるだけの話なんですが。
そんな友人を私は人として尊重するし、もし何かあれば助力を惜しみません。だから友人だって同じように私を尊重してくれます。これが私にとって「友人と築く最良の関係性」であり、実際にたくさんの友人と実現しています。
ただ、そうはなれない人もかなりの人数いるわけです。
話は2022年末、私はハンドメイドの頒布物として推しキャラをイメージしたハンカチを作りました。
可愛くできたと思うし、普通に使っててもおしゃれだと思う。そしてここで聡明な方は気付きます、「ハンカチなんてどうやって作るの?」と。一応私にとっては実現可能な事ではありますが、他の方がどうかはわかりません。
ではどのような作業をしてハンカチを製作したのかという話です。
①柄となるモチーフを描き、いい感じに配置してプリント画像のリピートデータを作る
②生地プリントのオーダーをし、納期1週間前後で受け取り
③水通しをして地直し(生地の歪みを補正する作業)をして、織り目に沿って裁断
④四辺をロックミシンで巻きロックをして端処理
※通常のミシンとは異なる主に端処理をするための特殊なミシン
⑤四辺にレースを縫う
手順はこういった感じです、誰でも出来るかは私としても疑問ですね。ある程度の特殊な技術と設備を必要とすると思います。
そして、私はそれを頒布しました。あまり高額にはしたくないため、価格は1600円(イベント価格)に。費用と作業量と内容を考えたら、正直この価格設定はキツイ…
それでもたくさんの方にお迎えいただけてよかったと思います。ただ、2枚無駄にした。
当時、交流のあった字書きとDMでやり取りをしているとハンカチの話になり「欲しいから通販戦争頑張ります!」と言われたんです。別に戦争なんて起きないし、普通に通販できますよ。そうは思ったし実際そうだったけど、その言葉がどうも御祝儀的な建前の感じがして真意を測りかねました。でももし本当に欲しいと思っているのなら…と、私も一応「建前のテンプレート」を返しました。
「ハンカチ、ご入用ならお送りしましょうか? お世話になっていますし」
お世話になんかなってないですよ(笑) 私が相次ぐ迷惑行為に苦しんでいるのを知りながら、そういった話は殆どした事がなかったですし。それはともかく、もし要らないならここで「必要ない」と答えるでしょうし、要るなら「代金を支払うから頼みたい」と答えるでしょう。まともな人間であればね。しかしここで話は予想の斜め上をいきます。
「嬉しい、ありがとうございます!」
あ、要るんですね。
「お礼に春コミで出す私の本を送りますね!」
え、交換…?
確かに以前、私は彼女に「同人誌とか作らないんですか? オンリーあるし、作るなら欲しいし買いたいです」と伝えていました。それは本当の事。しかしそれは手製のハンカチ(しかも2枚)と同等の物であるかは非常に疑問です。
ない、これはない。正直金銭の話はどうでもいいんですが、それでも「ハンカチ2枚と送料で3570円」はそこそこの金額だと思うんです。何よりきちんと対価を支払って買ってくれる人に失礼過ぎる話でした。
これではもう今後お付き合いはできない、なぜなら「今後もずっと対価なしでお渡しするのが当たり前になる」これが非常に怖いし、それはもう利用されるのと何ら変わりませんから。
だから、自衛の必要を感じました。
2023年2月、色々あってTwitterアカウントを削除します。その直前に彼女から「本を送りたいから最後に住所を」とDMが。
ない、これもないです。
普通は「何か辛い事があるなら相談に乗ります」と声を掛けます、アカウントを消して二次創作も辞めると書いていましたから。それどころか本を送りたいだって?
確かに彼女の作品は好きだったし同人誌も欲しかったんですけど、私の頒布物に「正当な評価と対価の支払い」が出来ない人間の作る同人誌は別に欲しいとは思えないです。なので「もう推しカプについては触れたくないから」とお断りをしました。それでもなお本を送りつけたいなんて自分勝手ですよ、彼女が自分で作る本の価値を私に肯定させたいという、身勝手な目的しか見えない。
私の事なんて微塵も考えていないんですよ。
だからとにかくお断りしました。恩を売られて面倒になる未来も目に見えていましたし、やはり関わってはいけない人間なんだと改めて思った。
でも後日、彼女が「本を渡したかった」と嘆くツイートが別アカのおすすめTLに流れてきました。まだそこにこだわっていたのかと思い、なんだか可哀想になってしまった。
そんな情は必要ないのに。
だからうっかり「他の欲しいと思われている方に頒布してくださいね 」と匿名メッセージを送ってしまったんですよね。それでいて私は本をきちんと購入しようとも思いました。彼女の書く小説が好きであったのは間違いないですし、本が欲しいと言った事も当時は嘘ではありませんでした。私はよく知らなかったんですけど、初めて作る本だった?らしいですし。
そして私はきちんと「対価」をお支払いして正規ルートで本を入手し、読んで感想も送りました。それが人としての誠意なんじゃないですかね。 でもそこに至るまでのやり取りが色々と気に食わなかったらしく「傷ついた、仲直りをするために謝る事もできないのか (概要)」と説教じみた事を言われたんです。え、まさか仲が良かったとでも思っていたんでしょうか? いや普通は「人が作る物の価値を認められない人」と仲良くしたいなんて思えないし、そうであるなら謝る必要性もないんですよね。
本当にもう、これ以上関われなかった。すると後日、彼女は私への誹謗中傷に加担していました。そこには彼女しか知らないはずの情報が捻じ曲げられた形で悪用されていたので。
やっぱり可哀想だった。
私にとって関わってはいけない人間だという判断は本当に正しかった、情なんてかけてもいけなかった。でも私はいつもそこの詰めが甘くて、「もしかしたら本当は信頼に値する人なのかもしれない」という人間性善説を捨てきれていないのです。
それでも「確認」ができたからよかったのかなと思います。生まれてこの方、何十人と「確認」をしてきたけれど、そこで信頼を回復させてくれた人は誰一人としていません。彼女もそんな人の1人でしかありませんでした、本当に残念です。
そうやって私は人の善性を夢見ては裏切られ、悪意にまみれて地獄を見てきました。でも私にはそれが必要であり、最低限の被害で済ませられる方法でもあるんですよね。