Choko_diary

どこかで二次創作をしているオタクの雑記

同人誌デザイン装丁録 #05

原稿!修羅場!頑張ってる!

そして少し息抜き。

個人的に、去年の秋くらいからかな?本当に書きたいものが思い通り書けるようになってきたんですよね。それは日本語的にと言うよりは表現力の問題? 脳内イメージを文面に落とし込むのが自分の中では上手くなってきた感じというか。

ここまで持ってくるの、本当に大変だった…所詮趣味とはいえ、正直本当にめちゃくちゃ努力しました。2021年夏に小説での二次創作を始めて、2022年はとにかく数を書いて、2023年は技術面の分析と向上を目指して。2024年になってやっと…やっとここまで、納得できるラインまで書けるようになってきた。勿論いつでも書きたいものは書いてるんだけど。

今回はそんな、2023年のターニングポイントになった本の話です。この話が書ききれたのは私の中で大きな事だったと思う…

 

「嘘吐きな虫に抱かれて眠りたい」

2023年8月発行/文庫本サイズ/112P/R-18

印刷/プリントオンさま

使用ソフト/Photoshop

これはざっくりしたプロットがあって、その段階で表紙デザインをしたはず。トレーシングペーパーを巻きカバーにした装丁はずっとやってみたかったので、デザインとの折り合いがついたから採用した感じ。

デザイン時点でのプロットは「嘘吐き」と「事後の添い寝」が大事なポイントだったので、トレペのメインは程良く握った手、その下にはちょっとシワのシーツを。その更に下に透ける、本自体の表紙はカラー印刷にして、ゲームお馴染みの選択肢ボタンをイメージした「嘘吐きボタン」をできる限り配置。このボタンはゲーム本家のフォント(有料)を使うか悩んだんだけど、結局似たようなフォントに。しかしまあ当然ながら赤文字です。

捲るとフフってなる。

しかしここで問題が発生、タイトルを入れる場所がない。トレペにも本自体にもスペースの余裕がなくて、更に言えばトレペなのでどこにどう配置しても透けるかボヤけるかしてタイトルが締まらなくなる。

で、黒い手の中に詰め込んだわけです。結果オーライ。

正直トレペ、正式にはNTパイル パールホワイト♯95という紙なんですけど、紙見本を触ると結構厚手で透過具合が全然わからなかったんですよね…仕方なく巻きカバーだけ試し刷りに出しました。

いいじゃん!そのままいけそうだったから安心して入稿できた。

全体のバランスもまあまあ。

あとこれは表3と目次と奥付もデザインが凄く気に入ってて。

表紙を捲ってすぐ、ストーリーの方向性が見える感じ。

そして目次と奥付は並べて置いておきます。

見返す度に私が自分で身悶えるやつー!!!

ひとりがふたりになるって、いいよね。

 

小説の内容は結局そのままプロットを煮詰めて書いたから「嘘吐き」というテーマで表紙デザインとも齟齬はなかった。あとはハッピー添い寝タイムもそれなりに書けたかな。ただ、設定をどろどろに煮詰めたのに上澄みだけ書いてしまったので「ここはどういう事?」「これは結局誰だったの?」という指摘をいただいて(※私は同人誌原稿を入稿前に毎回、友人誰かに試し読みをしてもらっています) 確かに説明不足過ぎたな…と最低限のヒントは練り込んで完成させた感じ。

このプロットはですね、EXTRA CCCのオマージュみたいなとこが多々あるんですよね…もちろんそこ関係なく読める話ですが。まあ結局のところ型月のオタクだったな私(笑)

と、こう書くとスムーズに作れたように見えるけど実際はめちゃくちゃに難産でした。書いても書いても終わらないし、手直しも無限に出てくる。でもちょっとした挿絵みたいなものをいれてみたりして(あれを挿絵と称していいかはわかりませんけど) まあ面白い本にはなったかな。

 

お手に取ってくださった皆様、ありがとうございました。

そして一応まだとらさんにも残ってるのと、手元にも少しあるから、イベントの時にでも見ていたたければ嬉しいです。