Choko_diary

どこかで二次創作をしているオタクの雑記

同人誌デザイン装丁録 #09

季節の変わり目で体調がキツい…

しかも趣味の二足の草鞋が正直キツいどころの話ではなくなってきた。でも兼業の人は結構周りにいるし、みんなどうやってこなしてるのか謎だったんですけど。

上手い事スケジューリングしてる人、比重が上手くいってる人、毎回極道入稿をしてる人…と十人十色なんだという事は最近把握した。そして極道入稿の強い味方といえば!印刷所のHOPE21さん!

たとえば日曜日のイベントに搬入するとして、金曜日の朝9時に入稿すれば間に合うらしい。まあ割増料金かかるけど、元々綺麗に印刷してくれるところなのでとても安心。

でもホープさんて大阪なんですよ、インテに搬入ならその短納期はわかる。東京ビッグサイトにそれで間に合う…?間に合うの?!と思ってたら、なんと自社便があるんだとか!出来たてホヤホヤの同人誌を載せたトラックが夜を駆けるって事なのかな…なんか凄い。

そして私もまたホープさんのお世話になりました、極道入稿はしていない。

 

「不協和音症候群」

2024年3月発行/文庫本サイズ/56P/R-18

印刷/ホープツーワンさま

使用ソフト/Photoshop

春コミに向けて短編集出す準備をしてた時、あれ、もしかしてワンチャンもう1冊いける?いけるだろ?とかいうおかしな欲が出て、限界同人女を発動してしまったやつ。元々pixivに載せてあったのを加筆修正して本にしたいな〜とは思ってたから、じゃあこのタイミングでいくかと。

いい加減ノリが軽すぎる。

デザインはまあなんか、またバスルームでピンと閃いたやつです。ただ今回に関しては試行錯誤が凄かった…

最近デザイン作業の過程を残すようになった(笑) これが初期案というか、最初に思いついた物を作って仮置きした時の。デザインの主題に不協和音を持ってくるか症候群を持ってくるかは悩んだけど、医療系は前やったから音楽方面に舵を切りました。

それから色々と試行錯誤をして。

まだ表の角に枠がない時のやつだけど、こうなりました。枠を置くだけで画面が締まるので、最近の私には枠ブームがきている。

人物と影のグラデは青空〜黄昏〜夜のイメージ。個人的にはこの色が本当にデザインのキモだったと思ってます。以前の私だったらこんな補色のグラデは置けなかったと思う…成長したな。

タイトルフォントも結構悩んだかな、解星デコールからロマン雪に変更。下地になってる英文字は手書き風でいい感じのものをいくつか試して決めた感じ。

あとさっきの写真では地の色にクリーム色を置いてるけど、実際は地に色は乗せてません。紙がミランダホワイトというキラキラしたクリーム色の紙なので(多分よく見かけるのはミランダのスノーホワイトの方) その紙色を活かしたデザインに。

キラッキラです。ただミランダの紙見本が手元になくて、完成してどうなるかは結構博打だったりしました…結果かなりよかったし、狙い通りにはなったかな。

 

デザインは難しいけど楽しい。美的感覚とバランス感覚とセンスでの戦いなので、物や媒体を問わずいいデザインワークと出会えたら「このデザインはどうして良いのか」を見付けて常にインプットをしてます。

しかし、プロのデザイナーさんて複数案出してくれますよね? まあプロだからね〜の一言で片付けてもいいんだけど、やっぱり凄い。とはいえ、私も表紙製作のお陰で出来る事の幅はかなり広がった気がする。

あと私としては「このデザインの本は手元に置いておきたいなー!」みたいな気持ちになってもらえる表紙を意識してはいます。せっかくなら本棚には可愛い本を置いておきたいじゃないですかね?

 

本に戻って、本文の内容も少し。

私は一人称視点の字書きなんだけど、濡れ場があっても基本的に男性視点でも女性視点でも書けてるんですよね。そこを活かしたいとはずっと思っていたので、今回「女視点」と「虫視点」を交互に読み進めていく形にしてみました。同じ出来事について2人の視点で話が進んでいく、音楽用語的にはフーガみたいな感じ。 

なにせテーマがすれ違いの両片想いなので!

私もオタクですからね、大好きですよ。pixivにあった元の小説は女性視点だったから大幅に書き直す事にはなったけど、書いてて楽しかった思い出。

 

お手に取ってくださった皆様、ありがとうございました。

そして一応まだとらさんにも残ってるのと、手元にも少しあるから、イベントの時にでも見ていたたければ嬉しいです。