原稿を必死で作って書いているとこだけど、気分転換にまた本の話。
「呪われたその手をとりあって」
2022年12月発行/文庫本サイズ/80P/R-18
印刷/プリントオンさま
使用ソフト/Photoshop、SILKYPIX(写真現像)
内容は…なんか、話として同人誌向きだったかはわからないし、好き嫌いは分かれただろうなぁ。でもふたりして「呪い」があるという点は同じなのと(まあ令呪を文字通り呪いととるかは難しい) オが本音を言える状況を作ってふたり話をして欲しかった。ついでに行為にも及んで欲しかった。
この本は完全に表紙先行、まあタイトルもプロットもガチガチにできてたから迷いはなかった。
手を差し伸べる、その手を取る、って型月世界においてめちゃくちゃ意味のある事で。それこそ藤丸がカルデアでマシュと出会った時も、セイバー構図からの「差し出された手を取る」ところが激エモ。私も過去作でその流れは書いた事あるし、この本の中でもそのあたりのタイトル&表紙の回収はした。
私は一応絵も漫画も描いてきた人間なので、表紙も描こうと思えば描けるんだけど。そんなに上手かないので、写真の上から塗りをする事に。自作したオベロンの衣装を託した人に「ちょっと家来いや」と頼んで、左手だけ持ってきてもらって。白生地を張った背景前で三脚+ミラーレス一眼+スマホでリモートシャッターを切った感じ。
ちなみにその人には対価として焼肉をご馳走した、ありがとう。
こだわりポイントは手の開き具合というか…コス写真でもよく褒めてもらえるんだけど「美しい手の開き方」は常に気を付けてる。バレエ習ってた影響なんだろうか? 特に加工はしてない。令呪も手の甲につけて撮った。
その上からめっちゃ塗って描いてして、なんか良さそうなフィルターかけてこんな感じ。でもリアルな感じがどうしても抜けきらなくて…難しいな。
装丁に関しては方向性が割と決まってた。尊い絵、特に油絵みたいにしたくて、巻カバーは縦横に凹凸のあるタス ヴェラス120SKYクリスタルホワイトに。布のキャンバスみたいな感じの紙かな。そこからは「絵なので額縁いる?」とか色々と考えはしたけど、紙の良さが出ないと思ってこのシンプルデザインに落ち着いた。
タイトルのフォント何だったかな、アレンジ明朝なんだけど。これも本当にシンプルに置いただけ。どうも足し算して要素てんこ盛りにしたくなるけど、そこは我慢したかも。
なんと、何を考えたかトレペの口絵を挟んでる。トレーシングペーパー星くずし白41kgにCMYK印刷。フレーバーテキストみたいなのも書いた(写真はぼかしてる)
めくるとこれ。口絵が上の句でめくると下の句って感じ。黒印刷にムラがあるな(笑) K100にしてなかったかな?それともオンデマンドの限界なのか。
シンプルなデザインと装丁なのに、意外と書く事が多かった…
お手に取ってくださった皆様、ありがとうございました。